理事長ご挨拶

理事長ご挨拶

 当医療法人は2020年1月春日部市において、旧わかば内科医院を引き継ぐ形で診療を開始しました。
 基本的にCTやMRIといった大掛かりな機械設備はないものの、心電図やレントゲン、エコーや内視鏡、骨密度検査や血管年齢検査といった、一般的な内科・小児科の一次診療を行うには十分な設備を揃え、これまで診療を行って参りました。
 折しも新型コロナウイルスの大流行に見舞われ、スタッフへの感染ないし診療所のクラスター化の恐れも大変危惧されましたが、スタッフの懸命な努力もあり、なんとかこれまでやってこれました。お陰様で春日部市のわかば診療所は口コミその他で来院患者数も増え、現在地域の一次診療を支える重要な診療所となっております。

一方はなさき診療所は新型コロナウイルスの流行がある程度落ち着いた2024年5月に、旧365クリニック跡地に開設致しました。当初は電気工事の遅れの関係で隣の薬局の建物を間借りしての小規模な開業でしたが、2024年10月より現在の建物においてフルオープンしております。はなさき診療所においても心電図やレントゲン、エコーや内視鏡、骨密度検査や血管年齢検査といった主な検査機器を揃え、一般的な内科・小児科の一次診療を行っております。徐々に来院患者さんも増え、地域医療への貢献が出来てきていますが、まだまだやるべき課題が多いと感じています。

内科・小児科の一次診療を行う一般的な診療所では、苦痛を伴う検査や処置があると、なかなか受診しづらいものです。具体的には小児科であれば採血や注射、成人であれば内視鏡検査といったものが挙げられるかと思います。採血や注射は痛いのはほぼ一瞬ですが、内視鏡検査はなかなかそうはいきません。ただ当医療法人ではわかば診療所・はなさき診療所双方において、内視鏡技術に長けた医師を揃え、かつ苦痛の少ない経鼻内視鏡や鎮静下での検査を積極的に取り入れ、そのハードルを下げる努力をしています。その甲斐もあって、徐々に口コミ等での内視鏡検査希望の患者さんが増えてきており、早期で見つかる胃がんや大腸がんの患者さんも増えてきております。

やはり一次診療を行う診療所はなるべく気軽にかかることができるかどうか、という点が病気・疾患の進行抑制並びに早期発見・早期治療につながる重要な要素と考えており、そのような診療体制を整えていくのが、地域医療を担う我々の重要な責務と考えておりま。今後もたゆまぬ努力を続けていきたいと考えています。
 令和7年10月よりわかば診療所、はなさき診療所双方において院長交代に伴う新体制での診療を行う予定ですが、上記のような責務ないし使命を常に念頭において、スタッフ全員一丸となって地域の医療に貢献したいと考えておりますので、どうぞ皆様宜しくお願い致します。

 令和7年9月23日

医療法人社団真誠の樹
理事長 鳥谷部武志